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  1. 紀要
  2. 環境と経営 : 静岡産業大学論集
  3. 第30巻
  4. 第2号

『蜘蛛の糸』の計量テキスト分析

https://shizusan.repo.nii.ac.jp/records/2000191
https://shizusan.repo.nii.ac.jp/records/2000191
aff525b1-f33c-468b-9512-3853c70873c8
名前 / ファイル ライセンス アクション
10.青木優・青木ゆかり_119133.pdf 10.青木優・青木ゆかり_119133.pdf (1.1 MB)
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2025-01-21
タイトル
タイトル 『蜘蛛の糸』の計量テキスト分析
言語 ja
言語
言語 jpn
キーワード
言語 ja
主題 計量テキスト分析 KH Coder 芥川龍之介 ポール・ケラス 蜘蛛の糸
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
その他(別言語等)のタイトル
その他のタイトル A Quantitative Textual Analysis of “The Spider's Thread”
言語 en
著者 青木, 優

× 青木, 優

ja 青木, 優

ja-Kana アオキ, マサル


Search repository
青木, ゆかり

× 青木, ゆかり

ja 青木, ゆかり

ja-Kana アオキ, ユカリ


Search repository
著者(英)
識別子Scheme WEKO
識別子 1787
姓名 AOKI, Masaru
言語 en
著者(英)
識別子Scheme WEKO
識別子 3368
姓名 AOKI, Yukari
言語 en
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 本研究は、子供向け雑誌『赤い鳥』に掲載された芥川龍之介の『蜘蛛の糸』とその原作であるポール・ケラスの『カルマ』を翻訳した鈴木大拙の『因果の小車』の一節「蜘蛛の糸」の一部分の計量テキスト分析を行い、それらの特徴を定量化して比較することにより、芥川作品の再評価を行うことを目的としている。因果応報を説くことを主題とする両作品に対して同分析を行った結果、次の3つの事が分かった。1つ目は、芥川作品は原作とは異なり極楽を導入することで、明と暗のコントラストを付け、全体的に明るい方にシフトし、蜘蛛の糸をよじ上る際には上方向に読者の意識を向けることで、子供達の心理的負担を軽減し、読み易くしている。2つ目は、原作とは異なり芥川作品では、主人公カンダタは御釈迦様と会うこともなく、その存在を知らない。その為、カンダタは蜘蛛の糸が因果応報によるものとは認識していない。これは現実の世界観に似た設定である為、読者は自分をカンダタに重ね合わせて、自分の身の回りで起こる出来事は、因果応報によるものではないかと考えるようになり、子供達への教育効果が高い。3つ目は、芥川作品は、悪に関する語の割合を減らし、難しい仏教用語を使うことなく、作品中の1文のみで「心」という文字を使って因果応報を説くことで、子供達が読み易くしている。このように、芥川作品は、子供達が読み易いように緻密に計算された完成度の高い作品であると評価できる。
bibliographic_information ja : 環境と経営 静岡産業大学論集
en : Environment and management

巻 30, 号 2, p. 119-133, ページ数 15, 発行日 2024-12-01
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Ver.1 2025-01-21 05:33:27.695269
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